ピルで性感染症(性病)は防げるの?ピルと性感染症の関係性まとめ

  • 2023-05-26
  • 2023-06-02
  • ピル

「ピルを飲んだらコンドームつけなくていいの?」「ピルは性感染症も防ぐの?」

などさまざまな疑問や不安が浮かぶかもしれません。

今回はピルと性感染症について解説します。この記事で分かることは以下の通りです。

  • ピルと性感染症の関係について
  • ピルとコンドームの併用について
  • ピルと性感染症の予防について

ピルの効果と使い方

ピルは、女性の卵巣で作られる卵巣ホルモン(エストロゲン)・黄体ホルモン(プロゲステロン)と同じ成分が含まれたお薬です。継続して飲むことで、妊娠を防ぐことができます。

ピルには、低用量ピルと通常ピルの2種類があります。低用量ピルは、エストロゲン・プロゲステロンの含有量が少なく、副作用が少ないため、最近では一般的に使用されています。

中用量ピルは、エストロゲン・プロゲステロンの含有量が多く、低用量ピルよりも副作用が強いため、医師の指示に従って使用する必要があります。

ピルと性感染症(性病)の関係

ピルは、避妊効果があるため、妊娠を防ぐことができますが、性感染症を予防する効果はありません。性感染症予防には、コンドームを性器挿入行為の前から着けることが有効です 。

性感染症は、性行為によって感染する病気の総称であり、クラミジアや淋菌、梅毒などが代表的なものです。

性感染症にかかると、不妊や子宮頸がんなどの合併症を引き起こすことがあります。また、HIVなどのウイルス性のものは、治療法がないため、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

ピルを飲むことで妊娠を防ぐことができますが、性感染症に対しては効果がありません。

そのため、ピルを飲む場合でも、コンドームを併用することで、より安全に性行為を行うことができます。

ピルを飲んでも性感染症(性病)は予防できないの?

性感染症の感染経路は、主に感染者との性的接触です。

性感染症は、細菌、ウイルス、真菌などの病原体によって引き起こされます。性的接触によって、病原体が体内に侵入し、感染を引き起こします。また、性的接触以外でも、血液や粘膜などの体液を介して感染することがあります。

ピルは、ホルモンの分泌をコントロールして、卵胞の発育と排卵を抑制することで、妊娠を防止する薬です。抗菌作用があるわけでもありませんし、飲み薬なので性的接触を防げるわけでもありません。

そのため、ピルには性感染症の予防効果はありませんので、性感染症の予防には、コンドームの使用が有効であることが知られています。

性感染症(性病)の種類

性感染症には、以下のような種類があります。

  • クラミジア感染症
    • クラミジアという細菌が原因で起こる感染症です。
    • 主に性器や肛門、口腔内などに感染します。
    • 症状としては、尿道炎や膣炎、肛門炎などがあります。
  • 淋病(菌感染症)
    • 淋菌という細菌が原因で起こる感染症です。
    • 主に性器や肛門、口腔内などに感染します。
    • 症状としては、尿道炎や膣炎、肛門炎などがあります。
  • 梅毒
    • 梅毒菌という細菌が原因で起こる感染症です。
    • 主に性器や口腔内などに感染します。
    • 症状としては、潰瘍や発疹、リンパ節の腫れなどがあります。
  • ヘルペス
    • ヘルペスウイルスが原因で起こる感染症です。
    • 主に性器や口腔内などに感染します。
    • 症状としては、水ぶくれや発疹、かゆみなどがあります。
  • エイズ
    • HIVというウイルスが原因で起こる感染症です。
    • 主に性行為や血液を介して感染します。
    • 症状としては、免疫力の低下や重篤な合併症があります。

その他にも、クリプトスポリジウム感染症やトリコモナス感染症などの種類もあります。性感染症は、早期発見・早期治療が大切です。万一、性行為後に異常を感じた場合は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

ピルとコンドームの併用が望ましい理由

ピルは、避妊効果が高く、正しく使用することで、約99.7%の避妊効果があります。しかし、避妊効果は100%ではありません。

また、ピルは性感染症の予防効果はありません 。性感染症の予防には、コンドームの使用が有効であることが知られています 。

従い、ピルとコンドームを併用することで、避妊効果が高まり、性感染症の予防にもつながります。

ピルを飲んでいると性感染症(性病)になりやすい?

ピルを飲んでいると性感染症になりやすいかどうかについては、ピル自体が性感染症の原因ではないため、ピルを飲んでいるからといって性感染症になりやすくなるわけではありません。

ただし、ピルには性感染症の予防効果はありません。

もし、ピルを服用して避妊効果がでてきたことで、コンドームを付けずに不特定多数と性行為を行うことが多くなる場合、ピルを服用前にコンドームをつけていたときと比べるとという観点では、性感染症にかかる可能性は高くなります。

ピルを飲んでて性感染症(性病)になったときはどうすればいい?

ピルを飲む前に知っておきたい性感染症の予防方法としては、以下のことが有効です 。

  • コンドームの使用
  • 定期的な検査
  • ワクチン接種

また、それでももし性感染症に感染した場合は、早期発見・治療が重要です。

治療方法は、飲み薬、塗り薬、注射薬などを使い、病原体を死滅させます。また、性感染症にかかった場合は、感染を広げないように注意することも大切です。

性感染症にかかった場合は、医師の指示に従い正しく治療することが重要です。

ピルと性感染症(性病)の関係性まとめ

いかがだったでしょうか。本記事の内容をまとめると以下のとおりです。

  • ピルは性感染症(性病)の予防効果はありません。
  • 性感染症の感染経路は、主に感染者との性的接触です。
  • ピルとコンドームの併用が避妊効果を高め、性感染症への感染リスクを低くします。
  • ピルを飲んでいるからといって性感染症になりやすくなるわけではありません。
  • 性感染症にかかった場合は、早期発見・早期治療が重要です。また、感染を広げないように注意することも大切です。

参考になれば幸いです。

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