ピルの服用中に妊娠する確率はどれくらい?
ピルは、女性ホルモンを含む錠剤で、毎日決まった時間に飲むことで、排卵を抑制し、避妊効果を発揮します。
ピルの服用中に妊娠する確率は、0.3%です。これは、ピルを指示通りに正しく服用した場合の数値であり、非常に高い避妊効果があることを示しています。
しかし、ピルを飲み忘れたり、吐いたり、下痢をしたりすると、避妊効果が低下する可能性があります。その場合、妊娠する確率は9%に上がると言われています。
ですから、ピルを服用する場合は、必ず指示通りに飲むことが大切です。万が一、飲み忘れや体調不良などがあった場合は、医師や薬剤師に相談してください。
ピルと他の避妊法との妊娠確率の違いは?
ピルと他の避妊法との妊娠確率の違いについて説明します。
避妊法 | 理想的な使用時の妊娠確率 | 一般的な使用時の妊娠確率 |
---|---|---|
ピル | 0.3% | 9% |
コンドーム | 2% | 18% |
子宮内避妊具(IUD) | 0.8% | 0.8% |
リズム法(安全日法) | 5% | 24% |
避妊なし | 85% | 85% |
ピルを正しく服用すれば、妊娠確率はわずか0.3%です。他の避妊法と比べると、ピルの避妊効果は圧倒的に高いです。子宮内避妊器(IUD)なども、ピルよりも低い避妊確率を示しています。
ただし、ピルは100%避妊できるわけではありません。ピルを飲み忘れたり、吐いたり、下痢をしたりすると、避妊効果が低下する可能性があります。その場合、妊娠する確率は9%に上がると言われています。
コンドームを理想的に使用した場合の避妊確率は98%ですが、一般的な使用方法では82%に下がります。ピルの方が妊娠確率が低いことがわかります。
コンドームとは
コンドームの避妊法について、以下のように説明できます。
コンドームは、ペニスにかぶせるゴム製の袋状の避妊具です。性交時に精液をコンドーム内に収めることで、精子が腟内に入らないようにします。これにより、妊娠を防ぐことができます。
コンドームは、正しい使い方で使い続けた場合、避妊率は98%ということになります。
コンドームの正しい使い方
コンドームの正しい使い方は、以下の通りです。
- コンドームを開封する前に、有効期限や破れがないか確認する。
- ペニスが勃起したら、先端部分をつまんで空気を抜く。
- コンドームをゆっくりとペニスの根元に向かって、転がしながらかぶせていく。
- 根元まで行ったら、周囲の皮膚を伸ばしながら、奥までしっかりとかぶせる。
- 性交中はコンドームがずれたり破れたりしていないか確認する。
- 射精後は速やかにコンドームを押さえながら、ゆっくりと腟外へ抜き出す。
- コンドームを結んで捨てる。
コンドームは、性感染症の予防にも効果があります。しかし、100%の避妊効果や感染予防効果はありませんので、注意が必要です。
子宮内避妊具とは
子宮内避妊具(IUD)は、避妊の目的で子宮内に装着する小さな器具です。
T字型やリング状のものがあり、プラスチック製で柔軟性があります。子宮内避妊具には、ホルモンを放出するものと、銅を含むものがあります。ホルモンを放出するものは、子宮内膜を薄くして受精卵の着床を防ぎます。銅を含むものは、銅イオンが精子の活動を阻害し、受精を防ぎます。
子宮内避妊具は、医師によって子宮内に挿入されます。挿入時には痛みや出血がある場合があります。挿入後は、定期的に医師の診察を受けて、器具の位置や状態を確認する必要があります。
また、感染症や不正出血などの副作用に注意する必要があります。子宮内避妊具は、一度挿入すると5年間から10年間効果が持続します。避妊をやめたい場合は、医師によって器具を取り出すことができます。
リズム法とは
リズム法とは、女性の月経周期にともなって起こるカラダの変化をもとに、妊娠しやすい日と妊娠しにくい日を予測する方法です。リズム法を避妊に用いる場合は、女性の妊娠可能期間には性交を避けます。リズム法の避妊効果は、月経周期が規則的であるかどうかや、正しく実践できるかどうかによって大きく変わります。
リズム法の正しい使用法については、以下のような手順があります。
- 基礎体温を毎日測定し、記録する。
- 月経周期の長さを6ヶ月以上記録する。
- 最も短い周期から18日を引き、最も長い周期から11日を引く。
- 引いた数が示す日から、次の月経が始まるまでが妊娠可能期間となる。
- 妊娠可能期間中は性交を避けるか、別の避妊法を併用する。
以上がリズム法の避妊法についての説明です。副作用がない反面、避妊の不確実性がある点に注意してください。
ピル服用時の妊娠確率を上げる悪い使用法は?
ピルを服用していても、妊娠確率があがってしまうケースをいくつか紹介します。
ピルの飲み忘れ
飲み忘れた場合は、飲み忘れた時間によって対処法が異なります。飲み忘れた時間が24時間以内の場合は、気づいた時点で飲み忘れた1錠を飲めば大丈夫です。24時間以上の場合は、飲み忘れた分の2錠を飲み、その後はコンドームなど他の避妊法を併用する必要があります。
ピルの効果出現前の性交
ピルは、最初に服用する日によって効果が出るまでの時間が異なります。生理初日から服用する場合は、即日から避妊効果がありますが、それ以外の日から服用する場合は、7日間は他の避妊法を併用する必要があります。
ホルモンバランスの変化
ピルは、ホルモン剤であるため、ホルモンバランスに影響を与えることがあります。妊娠や授乳、閉経などの状態では、ピルの適応や服用方法が変わる場合があります。また、ストレスや睡眠不足などもホルモンバランスに影響を与える可能性があります。
ホルモンバランスの変化により、効果が出るタイミングが意図しない結果となる可能性があります。
他の薬との飲み合わせ
ピルと一緒に服用すると、ピルの効果を低下させる薬や副作用を増加させる薬があります。例えば、抗生物質や抗てんかん薬などは、ピルの効果を低下させる可能性があります。そのため、他の薬を服用する場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
低品質のピル(個人輸入など)
個人輸入ピルは、その成分や品質が保証されていない場合があります。偽物や劣化したピルを服用すると、避妊効果が得られない可能性があります。
ピルを正しく服用して妊娠確率を下げるにはどうするの?
ピルを正しく服用して妊娠確率を下げるには、以下のようにすると良いでしょう。
- 毎日同じ時間に1錠飲み続ける
- ピルの効果が出るまでは他の避妊法を併用する
- ピルと他の薬との服用を避ける
ピルは毎日同じ時間に1錠飲み続けることが重要です。飲み忘れた場合は、飲み忘れた時間によって対処法が異なりますので、注意してください。
ピルの効果が出るまでの時間は、最初に服用する日によって異なります。生理初日から服用する場合は、即日から避妊効果がありますが、それ以外の日から服用する場合は、7日間は他の避妊法を併用する必要があります。
ピルと一緒に服用すると、ピルの効果を低下させる薬や副作用を増加させる薬があります。例えば、抗生物質や抗てんかん薬などは、ピルの効果を低下させる可能性があります。そのため、他の薬を服用する場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
以上がピルを正しく服用して妊娠確率を下げる方法です。ピルは避妊法の中でも高い効果がありますが、100%ではありません。また、性感染症(STD)の予防にはなりません。そのため、パートナーとの信頼関係や健康状態にも気を付けてください。
ピルはどこで買えばいいの?
ピルを購入するには、主に以下の4つの方法があります。
- 病院で処方してもらう
- オンライン診療で処方してもらう
- 個人輸入で購入する
- 海外で購入する
この中で、安全性や信頼性が高いのは、病院で処方してもらうかオンライン診療で処方してもらう方法です。個人輸入や海外での購入は、偽物や劣化品のリスクがありますし、適切な服用法や副作用の対処法を教えてもらえない可能性があります。
病院で処方してもらう場合は、婦人科や産婦人科などの医療機関を受診し、医師の診察を受けてからピルを処方してもらいます。この場合、ピルの種類や量は医師が判断しますし、保険適用される場合もあります。ただし、病院によってはピルを処方しないところもあるので、事前に確認することが大切です。
オンライン診療で処方してもらう場合は、インターネット上で予約し、電話やビデオ通話などで診察を受けてからピルを郵送してもらいます1。この場合、病院に行く手間や待ち時間が省けますし、自宅で気軽に相談できます。
以下、オンライン診療でピルを処方するメリット・デメリットがまとめられています。
皆さんは、病院に行かないとピルを処方してもらえないと思っていませんか?実は自宅にいながらオンラインでピルを処方してもらう…
ピル服用時の妊娠確率と妊娠確率を下げないための方法まとめ
本記事ではピル服用時の妊娠確率と妊娠確率を下げる方法について説明しました。まとめると、以下のようになります。
- ピルの正しくない服用法について
- ピルを飲み忘れる
- 個人輸入ピルを使用する
- ピルの効果が出る前に性交する
- ホルモンバランスの変化がある
- 他の薬との飲み合わせが悪い
- ピルを正しく服用して妊娠確率を下げるには
- ピルは毎日同じ時間に1錠飲み続ける
- ピルの効果が出るまでの時間は最初に服用する日によって異なる
- ピルと一緒に服用すると、ピルの効果を低下させる薬や副作用を増加させる薬がある
- ピルの注意点
- ピルは避妊法の中でも高い効果があるが、100%ではない
- ピルは性感染症(STD)の予防にはならない
ピルの効果や他の避妊法を正しく理解して、ご自身にあった方法を見つけてください。